
療育的な運動支援と学習サポートのこどもプラスつくば教室です。
発達障害特性を持つ子ども達には療育が大切ですが、
療育は始めてすぐに目に見えて大きな効果がある、ということは
極めてまれです。
発達障害の子ども達はゆっくり成長発達していくものなので、
発達の遅れが気になる部分が療育によって
すぐに改善できるということはほとんどありません。
根気良く繰り返し働きかけていくことで、子ども達は
少しずつ力をつけ、できることが増えていきます。
社会に出るまでに、苦手な部分の力を身につけていったり、
苦手を補う別の方法を身に付けていくことができるように
その子に合った方法での丁寧な療育支援が必要です。
子ども達の今の姿だけでなく、将来の姿をしっかりと見ながら
日々の療育活動を行なっていきたいと思っています。
今日は、こどもプラスの放課後等デイサービスで提供している
運動療育プログラムの中から「跳び箱カンガルー乗り&
タンバリンタッチ」をご紹介します。
1段の跳び箱を設置し、その上に両足を閉じたカンガルージャンプで
跳び乗ります。
次に跳び箱からジャンプして降りますが、その時も両足を揃えて跳び、
指導者が持っているタンバリンをタッチしてから着地します。
跳び乗りに慣れていないと跳び箱につまづいて転んだり、
足が開いてバラバラになってしまうので、その場合は隣で手をつないで
行ないながら、まずは跳び乗りの練習をしていきます。
慣れてきたら指導者の「1、2」の掛け声に合わせて
「1」で跳び乗り、「2」で跳び下りることができるように練習をします。
最初はゆっくりめのリズムから始め、少しずつ速くしていきます。
また、跳び下りながらタンバリンタッチをするには、自分とタンバリンの
位置を正確に把握し、力加減と姿勢を考えることが必要です。
少しずつ難易度を上げていくために、タンバリンを出す位置は、
上下左右にずらしたり、遠くに離したりしていきます。
そして掛け声に合わせることで、素早い情報処理力や
リズム感が養われますが、そこにばかり気をとられるとジャンプの時に
両足がバラバラになってしまったりします。
まずはゆっくりで良いので、跳び箱に跳び乗る→目標物を確認する→
両足を揃える→跳ぶ→叩く→着地するという流れの動作を
確実にしていくことから始めていきます。
子ども達は、簡単すぎても難しすぎても面白くないので、
一人一人の段階や性格、特性や興味などに合わせて提供し、
より効果的な療育活動になるように心がけています。